企業内起業家という意識を持てば、なぜ自分が今この会社にいるのかということも明確になってくる。たとえば、自分がもらっている給料について計算をしてみる。5千万円の売り上げで、そのときの給料が1千万円だったとする。すると、その人のペイ・アウト・レイシオ(取り分)は20パーセントという計算になる。一方、本当に起業した場合の損益計算書では、たとえば銀行に借りたお金の利子を払ったり、少なくとも会社を興せばコストもいろいろ掛かってくるから、自分の取り分は頑張っても500万円。
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ペイ・アウト・レイシオは、10パーセントということになる。ひとつの見方をすれば、自分か今会社にいるのはその差額の500万円のためだと考えることもできる。一方、企業側も、ブランド代を取ることで採算はとれている。また、企業に属していれば、その人が担当する仕事もおそらくひとつではないだろうから、合算すればいずれにせよ給料の帳尻は合っている。あるいは、それ以上に企業に利益をもたらしているかもしれない。その意味で、企業と企業内起業家は、両者が互いに利用し合っているいい関係といえるだろう。